店頭のテスターで嗅いだ瞬間、シリーズ最高傑作と確信。
待望のトム・フォード ネロリ・ポルトフィーノ コレクション第7作。どこまでも碧いリゾートを思わせる柑橘系の香り。
ソーレ ディ ポジターノ オード パルファム スプレィ 2017年4月21発売
透明感のある、エメラルドグリーンのボトル。
太陽をたっぷりと浴びるリゾートの香り。ネロリシリーズでもっともみずみずしい。清潔感と抜けるようなフレッシュさに、心が弾みます。
ハイクラスホテルのアメニティや、外資系のスパで漂いそうな、高級感のある爽やかなフレグランス。実は、日本人おなじみのあの植物が含まれています。
香りのイメージ
イタリア アマルフィ海岸の西側にあるポジターノ。
sole di positano(ソーレディポジターノ)の意味は「ポジターノの太陽」。梅雨や曇り空の鬱陶しさが吹き飛びそうな、めいっぱいの陽ざしが浮かびます。
明るく前向きなイメージでオフィスシーンにも抜群。特に男性が纏うことで、女性に好印象をもたれる香り。こんなに爽やかな香りで仕事の相談をされたら、つい親身になってしまいます。
ネロリシリーズは、元祖ネロリポルトフィーノをはじめ、男性に似合う香りが多いです。
もちろん女性にも。青いボトルの中では、花の甘さが漂う「フルール ド ポルトフィーノ」に次いで、女性向きな香りです。フルールと違う点は、前面に出る甘さがないこと。
次の項目で説明しますが、シソの葉の爽やかな鋭さが利いています。
プライベートブレンドは全てシングルノート、つけてから20分後くらいの香りが長く続きます。
香りの構成
イタリアン ベルガモット、ペティグレン ビガラード、レモン、マンダリン、シソの葉など。
ベルガモット、レモン、マンダリンといった、柑橘系の人気どころに、ペティグレン(プチグレン)やシソの葉を加え、オリジナリティあふれる香りに仕上げています。
今回気になるのは、この香料。
ペティグレン ビガラード
ペティグレンは別名「プチグレン」。「ネロリ」と同じ ”ビターオレンジ” の木から採れます。
”ビターオレンジの木” から採れる3つの香り
- 花由来の “ネロリ” 高価
- 葉と枝から採れる “プチグレン”
- 果実から採取する “ビターオレンジ”
ネロリの香りに近く、安価なことから「ネロリの代用」とされるプチグレンですが、主役になるのは珍しい。ネロリを青っぽくウッディにした感じの香りです。
単体の芳しさでは、断然ネロリに軍配。しかし、プチグレンは他の香りと混ぜることで魅力を増します。このフレグランスは、プチグレンの良いところを最大限に引き出しています。流石。
シソの葉
日本人におなじみ「紫蘇」の香りがアクセントに。
シソのオイルは食品添加物や、香料に使用されます。香りをシュっと引き締め、コントラストを出します。
わかりやすいのは、トラディショナルな紫色のふりかけ「三島のゆかり」。ご自宅にある方はぜひクンクンしてみてください。
この、すーっとした鋭さがうまく取り入れられています(全体的な香調は紫蘇とはちがいますのでご安心を)。三島のゆかりと柑橘系どちらも好きなら、どっぷり好きになれるはず。
今回もバスクリン?
初代「ネロリ・ポルトフィーノ」と比べ、バスクリン臭は3~5割減。
ネロリシリーズの中で、もっとも清潔感のあるパウダリーな芳香です。シリーズ最高値のネロリ・フォルテにリゾート感と柔らかさを足し、香りを弱めたような感じもあります。
価格
50ml 30,240円(税込)
※プライベートブレンドは50mlのみ
高いですが、その価値アリ。ボトルのグリーンも大変美しく、インテリアのアクセントにも。
プッシュ可能数の目安は約300~350回。1日3プッシュなら100日分=約3ヶ月。1日約300円。コーヒー1杯ほどの金額をどう捉えるか。
予約はできる?
TOM FORDの正規販売店では予約受付をしていません。
発売日以降に、店頭もしくは取扱い百貨店などのオンラインで購入することになります。おそらく、すぐ品薄になるかと。
試してみたい方向け、1ml小分け販売。
このショップでは「ブラックオーキッド小分け1ml」の購入経験あり。対応が良くおすすめできます。
購入したときの詳細は送料無料で嬉。トムフォードの香水を自宅でゆっくり試す方法にまとめています。
現品をお探しの方へ。
リサーチしたところ、アマゾンより楽天が安価でした。送料込で2万円台。
この記事のまとめ
オフィスにもデートにも使える、みずみずしい香り。柑橘系が好きな方でしたらストライク。
このような方にもおすすめです。
- 初代ネロリが好き、そろそろ他も試してみたい
- ライトなネロリアクアを愛用中
- ネロリフォルテが好きだけど、もっと爽やかに香りたい